ヤフーのトップページに2億円トイレの記事が載っていたのと、雨降って家でゴロゴロしていて暇でしたので、私が万博運営のトイレ担当者?だったらこうするかなというのを書いてみます。
デザイナートイレの案はほぼボツ
「いのち輝く未来社会のデザイン」という万博の理念から、見た目だけとか過去の遺物を使っただけとかはボツだな。というかテーマ(トイレに対して)は一つに絞れと思う。冒頭のYoutube動画で紹介されている順ですと
1 夢島の生態系再現:トイレでやる必要性? その場で下水処理した水を使う、循環社会の再現なら良案。
2 大阪城の採掘石の再利用:トイレでやる必要性なし。まさに無駄。
3 屋根が省エネタイプ:打ち水ができる屋根。夏場自然な風が流れて涼しいなら採用候補。(ビニールハウスみたいに暑くなるなら不採用かな)
4 3Dプリンターのトイレ:万博らしいけど、「いのち」というテーマには合わないか。「未来社会」にはあてはまる。
5 ユニットトイレの積み木:コンセプトは好みですが・・・、なぜこんなに高い? ザッと個室(プレハブ)が20あるので、20*250万円で5000万円。水回り接続工事、バリアフリー化(段差解消)、屋根(見た目は鉄骨+ポリカ板)、裏の配管の隠し化粧壁、総計1億程度必要かもしれないけど、さすがに1億7000万はないだろうアレ。
6 水の循環:初っ端の空から水って、順番違うでしょ。「小便」からがスタートでしょうに。ナレーションの「雨水が排水管に流れていく」という説明が・・・循環してない。テーマに沿ってそうで、ゴールがおかしい。
7 蜃気楼:デザイナートイレとしては面白い。が、これもテーマに沿ってない。ポリカは粉砕して再利用って、それって普通というか、ただの再利用としか。
8 心と体、性の多様性:デザイナートイレとしては面白い。ただ、映像だけだとなんともわからない。インパクトがない。
デザイナートイレの定義が?
そもそも、なぜに何人もの建築デザイナーに個性的なトイレを作らせたのか。同じ人が同じようなデザインで8か所作ったほうが、あそこにトイレがある!と分かりやすいよね。
建物の外観、スムースな動線とか、自然に風が流れて換気できるとかを自由にデザインさせるのは良いと思うけど、箱庭のようなオブジェとか、無駄に水を使うようなデザインは不要でしょうに。
万博のテーマである、「いのち輝く未来社会のデザイン」に関しては、万博専用の下水処理施設を夢洲内に建築して、排出される処理水で水耕栽培やらミドリムシでも培養して、万博内での食事でサラダとか、ミドリムシ燃料を活用するとか、プレハブ型の処理ユニットを並べることによって、大規模地震発生時の簡易処理施設ができることの実演とか、
万博のテーマに関する部分は、デザイントイレ(見た目とか機能性)とは別に、運営が初期の段階で方向性を決めとかないとね。
なので、私としては、万博終了後に、プレハブトイレで使えるというのは良いアイデアだと思うんです。
メーカー標準型の4tユニックに乗せれるプレハブトイレ(小便器なら3つで1ユニット 個室なら2つで1ユニット 手洗いユニットは別とか)を基準に、いかにデザイン(外観、風雨用の天井・壁、動線の確保、バリアフリー等)を題材にするのが良かったのではと思う。
私がデザイナートイレの案を出すなら
・昔の古民家長屋タイプ(入り口と出口は逆に・・・迷子が出るか?)
・出口側の縁側は気軽に座れる。
・風鈴で涼しげな演出
・打ち水(ソーラー発電、雨水活用、屋根を冷やすとか)
・毎日の掃除、維持がしやすいデザイン。
プレハブトイレって、掃除どうするんだろうね
実際のところ、プレハブ型のトイレって、掃除が難しいですよね。特に床面を水洗いで、ジャージャーと流せる仕組みになっていないと、キレイを維持するのが大変そうです。
そう考えると、汚れないトイレ、汚されない、詰まらないトイレというのも、エコにつながりますね!
案外と、昭和の時代にあった、男性が並んでコンクリの壁に小便をかけるタイプというのも、今の技術で再生水を流し続けることができれば、掃除に関しては楽かもしれませんね!
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